二世帯住宅を建てるのにもお金はかかりますが、
建てた後も
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 都市計画税
など今度は国や区市町村に納める税金の支払いがあります。
今回は固定資産税について詳しくまとめてみました
「不動産取得税は我が家は納付通知書が届いた後に手続きをして10万円→0円にしました!」
固定資産税はどう計算されるの?
固定資産税は土地と建物、両方にかかる地方税で
固定資産の評価額(課税評価額)に税率の1.4%
を掛けた金額を市区町村に毎年払います。
この評価額は3年に1度評価替えというものを行なって変わるので
3年に1回は税金の金額が変わってきます。
年に1回、一括で払うか、年4回に分けて支払うか、選ぶことができます。
二世帯住宅の減税とは

新築で建てた二世帯住宅で
建物の場合は1世帯あたり120㎡×2世帯で最大240㎡相当分の固定資産税が新築後3年間2分の1に減額になる減税措置があります。
長期優良住宅に認定された住宅の場合は、新築後5年間2分の1に軽減されてより税金がよりお得になります。
土地の場合は
土地にかかる固定資産税の課税標準額が6分の1、
都市計画税の課税標準額が3分の1に減額されますが
2世帯住宅では小規模住宅用地として200㎡×2世帯で最大400平方メートルまで減税が適用されることになります。
分かるような分からないような・・・な話ですね。。。
住宅関係の資料に必ず土地関係の面積の記載はあるはずなので
建てる前から確認することはできるので気になった方は一度チェックしてみるといいですね!!
完全分離型の二世帯住宅を建てた場合の固定資産税はどうなるの?
まず完全分離型の定義?というようなものは
完全分離型というのは、
- 玄関2つ
- キッチン2つ
というように、各世帯が独立して生活できるように作られた二世帯住宅のことを指します。
建物の中でも、上下や左右で扉などがきちんと設置されていて分かれているのが完全分離型の二世帯住宅ということになります。
完全に分かれた二世帯住宅を建てた場合は、土地・建物をそれぞれに分けて
2軒分の登記がされて、2つ分の固定資産税が請求されることになるでしょう。
部分共有の二世帯住宅を建てた場合の固定資産税の金額は?
部分共有の二世帯住宅は、
文字通り、
- 玄関は一緒に使う
- キッチンは一緒に使う
など、親世帯・子世帯で一緒に使う部分があることです。
この場合、表面上は一軒分の家になるので
登記をしている土地や建物の所有者名義に1軒分の固定資産税が発生することになります。
玄関だけ共有する場合の固定資産税はいくらになる?
玄関だけ共有して、中はそれぞれの家族が住み分けるように建てる二世帯住宅の場合は
1軒分の住宅として見なされて固定資産税も1軒分で請求されるケースがほとんどです。
けれど、
キッチンやトイレなどや部屋数が多いとダウンライトの数も多かったり
(ダウンライトも固定資産税の対象なんですよ!!)
設備によって固定資産税は変わってくるので、
役所の人のみぞ、知る、、ですね
二世帯住宅の固定資産税は誰が払うのか
1月1日現在、土地、家屋及び償却資産の所有者として、固定資産課税台帳に登録されている人が支払いをします。
なので、二世帯住宅で親の土地に子供名義で住宅ローンを組んだ場合、
土地の固定資産税→親の名前宛て
建物の固定資産税→子供の名前宛て
で毎年固定資産税の納付通知書が来るはずです。
共有登記の場合、固定資産税はどうなるの?
二世帯住宅を建てるのに親子で一緒にローンを組んだ場合や
遺産相続などの関係で土地の名義が複数人になっている場合など、
土地、建物が必ずしも1人だけの登記ではないこともありますよね。
そういった場合は共有登記として
「○○様、他共有1名」
として記載がある納付通知書が届くはずです。
我が家の場合も、共有名義なので土地、建物共にそういった記載で毎年納付通知書が届いていて
土地と建物、折半で税金の支払いをしています。
親や夫(世帯主)が亡くなった場合の支払いはどうなる?
もしも二世帯住宅で同居をしている親や土地や建物の所有者が亡くなってしまった場合、
固定資産税の支払いはどうなるのか心配になりますよね。
毎年1月1日時点での所有者に対して固定資産税の支払いの義務があるので
もしも親が亡くなってしまった場合、
その日からその年の間の残りの期間の税金は
相続人に支払いの義務が生じることになります。
なので、相続人が複数人いる場合には、税法的には相続人全員に支払い義務があるのですが
実際には一緒に二世帯住宅に住んでいる子世帯の人が相続をして名義を変えて
税金の支払いをするというのがスムーズで一般的な流れでしょう。
二世帯住宅の固定資産税の節約方法は?
できることなら、家を建てる前からお金の節約を考えて出費を抑えたいですよね。
建物本体と土地、それぞれに減税措置というものが設けられていて
さらに親世帯と一緒に住んでいる二世帯住宅には相続時の相続税の減税も受けることができるんです。
家屋について
建物が50㎡以上280㎡以下の床面積で居宅要件を満たす家屋については、
単世帯の家だと1世帯あたり120㎡相当分の固定資産税が新築後3年間2分の1に減額なのですが
2世帯住宅では、床面積が120㎡×2世帯で最大240㎡まで減額されることになります。
長期優良住宅に認定された住宅の場合は、新築後5年間2分の1に軽減されます。
長期優良住宅は大手のハウスメーカーではほとんどが認定基準を満たしている住宅を建てているので申請費用がかかるだけで認定してもらえます。
地元の工務店などだと長期優良住宅の仕様で建てるのに別途相談が必要な場合も。
このあたりは家を建てるハウスメーカーに事前にきちんと確認が必要です!
土地について
土地にかかる固定資産税は
2世帯住宅では小規模住宅用地として200㎡×2世帯で最大400㎡まで適用されます。
ただ!減税を受けるためだけに安易に完全分離型の二世帯住宅を建てて
二重の減税措置を受けていたとしても
もしも親世帯に住む親が亡くなってしまって登記を子世帯の家族にした場合、
空き家の分の固定資産税も支払わなければいけなくなってしまいます。
未来は誰にも予測はできないけれど、もしものときのことも考えて二世帯住宅の建て方を考えておいたほうがいいですね!
世帯別に独立された二世帯住宅を建てていた場合や、少しのリフォームで完全な2軒分の家になる場合、
空いたスペースの家を賃貸に出すのも一つの手段です!
借りてくれる人が見つかれば固定資産税以上の収入は見込めるので、
うまくいけば住宅ローンの支払いに充当することもできて家賃収入になるかもしれませんね。
二世帯住宅の固定資産税大公開!平均や相場が分かる?

固定資産税は
- 住む地域
- 土地・建物の広さ
- そして3年ごとの評価の見直し
によって金額が変わったりとみーんな違います。
そこで、それぞれ地域も築年数も二世帯の住み方もバラバラの方々へのアンケートをしてみました!
ぜひ参考にしてくださいね!
ちなみに。
ネットの世界?ではかなり有名でテレビにも本物のお金持ちとして出演したりしている
与沢翼さんの東京都心のマンションの固定資産税は年間¥395,512だそう
一等地のマンションだと、このくらいなんだと一つ参考になりそうですね!
大阪府の部分共有型の二世帯住宅に住んでいる人の固定資産税の実際のケース

大阪府にお住まいで
150坪の建物に部分共有型の二世帯住宅を建てて住んでいる方の1年分の固定資産税額がこちら。
登記・・・一名義分の登記
土地の固定資産税&都市計画税→679,500円
建物の固定資産税&都市計画税→191,700円
立地のいい場所で土地の広さが広いので固定資産税もその分高くなっているようです。
東京都の部分共有型の二世帯住宅に住んでいる人の固定資産税の実際のケース

登記・・・1名義分の登記
土地・・・39坪
建物・・・44坪
東京都にお住まいで部分共有型の二世帯住宅に住んでいる方の1年間分の固定資産税額がこちら
土地の固定資産税&都市計画税→81,800円
建物の固定資産税&都市計画税→71,100円
首都圏で二世帯住宅に住んでいる人の固定資産税としては一般的な金額なのではないでしょうか?
京都府の完全分離型の二世帯住宅に住んでいる人の固定資産税のケース

京都府にお住まいで完全分離型の二世帯住宅に住んでいる方の1年分の固定資産税額がこちら。
登記・・・1名義分。親世帯と子世帯と一緒
土地の広さ・・・約86坪
建物の広さ・・・約55坪
土地の固定資産税&都市計画税→125,700円
建物の固定資産税&都市計画税→15,500円
建物の評価額は築年数が経つとどんどん価値が下がって特に木造の場合はどんどん安くなってしまう傾向があります。
売却する時には価値が低いので損した気分になりますが、税金の評価額が低いのは納税額も安く済むので助かりますね。。。
東北地方で部分共有型の二世帯住宅に住んでいる人の固定資産税のケース

登記・・・一名義分
土地・・・約124坪
建物・・・約68坪
土地の固定資産税&都市計画税→205,500円
建物の固定資産税&都市計画税→189,400円
広さや立地や建物の設備などでかなり金額差があることが分かりますよね!
自分が建てる家に近い条件のケースを見て、ぜひ参考にしてみてください!