夫の親との同居、妻の親との同居をすると考え始めたら
将来どういう暮らしをしていくのか?
イメージがつきにくくて思い描きづらい部分もありますよね。
どちらかの親との同居はしなければいけない。
でも一緒に生活するなんて無理かも・・・
と思いながらも二世帯住宅の計画を進めていくとなると、
1つの住宅を世帯別に住居スペースを分けて建てる
完全分離型の二世帯住宅というのをハウスメーカーで提案されることが多いと思います。
完全分離型の二世帯住宅は高くつくの?
完全分離の二世帯住宅を建てるとなると
一般的には単世帯の家や同居型の二世帯住宅に比べると建築費用は高くなります。
それはなぜかというと
玄関・トイレ・キッチン・お風呂と2軒分の設備が必要にあるので、
当然ですが費用がかさみます。
ですが、あくまで1つ屋根の下に建てていくので
単純に2軒分のお金になるのか?といわれると、そこまでは高くならないと思います。
一般的には、単世帯住宅の1.3~1.4倍くらいの価格と言われていますが
- どのグレードの設備を入れるのか
- どこまで2世帯分取り入れるのか
で価格は大きく変わってきます。
例えば、敷地の広さの問題で2階子世帯側は少しでも居室スペースを広くするために、
お風呂はシャワー室のみにした
とすると、ユニットバス代がシャワーブースのみになるのでそれだけ費用が抑えられることになります。
二世帯住宅の間取りの違いで変わる費用
ハウスメーカーは無数の間取りを提案してくれるので
きっと満足する間取りは見つかるはずです。
間取りも大事だけれど、決めているうちに気になってくるのがやっぱり
建物の費用ですよね。
二世帯住宅を建てるとなると、単純に2家族住むので
2軒分に近い家を建てることとなります。
二世帯同居をするにあたって
どの部分は共有してどの部分は分けるのか?
という部分を決めていくと、かかる費用が分かってきます。
例えば、玄関は1つ?2つ?
- 1つにして、玄関入ってすぐの場所に階段を設置して見た目は単世帯っぽくするのか?
- 玄関を2つにして、玄関からすぐ階段にして2階へ上がっていくのか?
- はたまた外階段を設置して玄関を2つにするのか?
この場合だと、3番の外階段設置が一番費用がかかると思います。
外階段は内階段よりも塗装や材料などコストがかかるので高くなります。
コストも高くつくけれど、意外と見た目がよくないかもです。
オシャレな外階段ができれば問題ないですけどね♪
ちっちゃなコストの話でいくと、
2階に大型家具や電化製品を運ぶのにいちいち運送費が高くなります。
外階段だといくら
という風に決められていたり
階段の幅が狭かったりすると運べずクレーン搬入という選択肢しか
なくなってしまうのが少し頭の痛いところです。
これは単世帯住宅でも2階リビングを作った場合にも言える話なのですが。。。
我が家は2階にもリビングがあるので、冷蔵庫は幅の大きめなフレンチドアのタイプの冷蔵庫はクレーン搬入で
運送費に約3万円ほどかかると言われて
片扉の少々小さめな冷蔵庫になりました。
家を建てるときにはあまり搬入作業のことなんて気にならないのですが
少し頭に入れておくと、後で後悔せずに済むので不安材料が減りますね。
というわけで、完全分離型の二世帯住宅はそれなりの敷地の広さが必要であったり、
設備面の費用を考えると建築費用は少しかかることを前提に家作りの計画を進めていかなければですね。
完全分離型二世帯住宅のメリットとは?
完全分離型二世帯住宅の大きなメリットは、親世帯と子世帯それぞれのプライバシーを保ちつつ、
同じ敷地内で生活できることです。
たとえ親世帯・子世帯が隣り合わせであっても、玄関・トイレ・お風呂・キッチンが別であれば、生活リズムが異なる世帯同士でもお互いに干渉せずに暮らすことが可能です。
また、親世帯が高齢の場合、介護が必要になったときにすぐにサポートに駆けつけることができるという利便性もあります。
特に、「食事の時間や生活リズムが違うので、完全分離の方が気を遣わずに済む」
「孫が親世帯で遊んでいるときも、子世帯は自分たちのペースで過ごせる」
といった実際の声も多く聞かれます
完全分離型であれば、親世帯が友人や知人を招いた際も気兼ねなく自分たちのスペースで過ごせるため、
お互いに快適な生活が送れる点がメリットと言えるでしょう。
完全分離型のデメリット|コストとスペースの問題
完全分離型の二世帯住宅のデメリットは、単世帯住宅や同居型の二世帯住宅に比べて建築費用が高くなる点です。
建物を二軒分のように設計するため、設備やスペースを確保するためのコストがかさむことは避けられません。
また、敷地が限られている場合、二世帯分の生活スペースを確保するのが難しく、
理想の間取りにするためには妥協が必要になることもあります。
費用を抑えようとすると、設備や内装のグレードを下げたり、
シンプルなデザインにしたりといった調整が必要になるため、
初めにしっかりとした予算計画を立てることが重要です。
さらに、完全分離型ではお互いの生活スペースが独立しているため、せっかく一緒に住んでいても一緒に過ごす機会が減ってしまうといった点もデメリットとして挙げられます。
完全分離型二世帯住宅の費用を抑えるための工夫
完全分離型の二世帯住宅は、設備や間取りの工夫でコストを抑えることも可能です。
例えば、リビングやキッチンはそれぞれの世帯で設けても、
トイレやバスルームは一方の世帯にシャワー室だけを設置するなど、必要に応じて設備を最小限にすることも一つの方法です。
さらに、二世帯住宅用の住宅ローンや税制優遇制度を活用することも検討の一つです。
たとえば、親世帯と子世帯がそれぞれ住宅ローンを利用することで、負担を分散させることができます。
また、一定の条件を満たせば、贈与税の非課税枠を利用することも可能です。
資金計画の段階でこれらの制度を上手に活用することで、総額を抑えた二世帯住宅を実現することができます。
完全分離型の二世帯住宅で失敗しないための間取りの工夫
二世帯住宅を完全分離型にする際、間取りの工夫で快適さを向上させることが可能です。
例えば、親世帯を1階に、子世帯を2階に配置する「上下分離型」では、
親世帯が高齢になるにつれて階段を使わずに済むため、介護が必要になったときにも安心です。
一方で、左右に世帯を分ける「左右分離型」では、お互いの生活音が気になりにくく、
子供の騒音などを親世帯に配慮しながら生活することができます。
また、共用スペースとして使える庭やデッキ、玄関ポーチを設けることで、
世帯同士の交流を楽しみながらも、プライバシーを守る工夫も可能です。
こうした間取りの工夫によって、二世帯住宅での快適な暮らしが実現しやすくなりますね!
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完全分離型と言っても上下分離型と左右分離型では費用が違うことも
完全分離型二世帯住宅は、親世帯と子世帯がそれぞれ独立した空間を持つ設計ですが、
大きく分けて
- 左右分離型
- 上下分離型
の2つのスタイルがあります。
この2つの設計タイプは、それぞれの特性によって建築費用が異なる場合があります。
以下では、その違いと費用に影響するポイントを解説します。
上下分離型の特徴と費用
上下分離型は、1階と2階で親世帯と子世帯が分かれるタイプの二世帯住宅です。
- メリット
- 土地を有効活用できるため、敷地が狭い場合でも対応可能です。
- 建物の基礎や屋根を共有できるため、左右分離型よりコストを抑えやすい傾向があります。
- デメリット
- 親世帯が1階、子世帯が2階というパターンが多いため、階段移動が発生します。特に高齢者には負担が大きくなる可能性があります。
- 音の問題が起きやすい。上階の足音や生活音が下階に響く場合があるため、防音対策が必要です。
- 費用の目安
上下分離型は、基礎や屋根を共有できる分、コストを抑えやすく、完全分離型としては比較的リーズナブルな選択肢となります。費用は2500万円前後から検討可能です。
左右分離型の特徴と費用
左右分離型は、建物を左右に分けて親世帯と子世帯を完全に独立させるタイプの二世帯住宅です。
メリット
- 階段の使用が不要で、親世帯・子世帯ともにバリアフリー設計がしやすい。
- 音の問題が発生しにくく、生活リズムが異なる場合でも快適に暮らせます。
- 独立性が高く、それぞれの住戸を賃貸として利用することも可能です。
デメリット
- 横に広い敷地が必要になるため、土地の条件に制約を受けやすい。
- 屋根や基礎をそれぞれの住戸で確保する必要があり、上下分離型より建築費用が高くなる傾向があります。
- 費用の目安
左右分離型は、敷地条件や設計内容によって費用が大きく異なりますが、3000万円以上になることが一般的です。また、外構工事や駐車スペースを別々に設ける場合、さらにコストがかかる可能性があります。
費用を比較する際のポイント
- 敷地条件を確認する
上下分離型は狭い土地でも対応可能ですが、左右分離型では広い敷地が必要です。土地の購入費用が追加で発生する場合、全体の予算が大きく変わる可能性があります。 - 設備や仕様の選択
完全分離型では、各世帯にキッチン、バスルーム、トイレなどを独立して設置する必要がありますが、左右分離型ではそれらを完全に別々にするため、設備費用が上下分離型より高くなることが多いです。 - 防音対策の有無
上下分離型では防音材の追加施工が必要になることがありますが、左右分離型ではその必要がほとんどないため、費用の違いが発生します。
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二世帯住宅を完全分離の費用を知る
完全分離型の二世帯住宅は高い?
一体いくらかかるんだろう?
費用のために、共有部分を増やして親世帯と半同居のような状況になってしまうのはとっても勿体無いです。
大体のコストを知って、自分が組める住宅ローンの予算と
理想の建物が建てられるかをイメージすることが大事ですね!!!
予算の目安例:2500万から3000万
完全分離型二世帯住宅の建築費用は、一般的に2500万円から3000万円が目安とされています。
この価格帯には、以下のような特徴があります。
- 建物の延床面積
二世帯住宅は通常の一世帯住宅に比べて延床面積が大きくなるため、建築費用も増加します。目安として40~50坪程度が多く、この広さをカバーする費用が約2500万円以上になる傾向があります。 - 仕様や設備のグレード
キッチンやバスルームがそれぞれ独立するため、設備費用が二重に必要です。グレードを上げるほど総費用が増えるため、選択する仕様次第では3000万円を超えるケースもあります。 - 地域差
建築費用には地域差があり、都市部ほど高額になる傾向があります。一方、地方ではコストを抑えやすいのが特徴です。
費用に含まれる主要項目
二世帯住宅の建築費用には、以下の主要項目が含まれます。
- 建物本体費用
- 土地に建てる建物の工事費用です。完全分離型の場合、玄関や水回り設備を各世帯分用意するため、費用が一世帯住宅に比べて増加します。
- 外構工事費用
- 駐車場や庭、フェンスなどの外構工事費用も二世帯住宅では重要なポイントです。玄関が二つ必要な場合、それに応じた外構デザインが必要です。
- 設計・管理費用
- 建築士による設計や工事管理にかかる費用です。二世帯住宅はプライバシーと共有スペースのバランスが重要になるため、設計にかかるコストも高めです。
- 設備費用
- キッチンやバスルーム、トイレなどの設備を各世帯分設置するため、標準的な住宅よりも高額になる傾向があります。
- 税金・諸費用
- 登記費用やローン手数料、火災保険料などが含まれます。二世帯住宅特有の分割利用に関連する費用も発生する場合があります。
土地ありの場合の価格相場
土地をすでに所有している場合、建築費用のみを考慮することになります。
この場合の完全分離型二世帯住宅の価格相場は以下の通りです。
- 建築費用の相場
土地ありの場合、建築費用は約2000万~2500万円が一般的です。土地購入費が不要なため、初期費用を抑えつつ希望の仕様を実現しやすくなります。 - 土地の整備費用
既存の土地が整地されていない場合や、古い建物がある場合には、整地や解体費用が発生します。この費用は50万~200万円程度が目安です。 - 建ぺい率と容積率の確認
土地の広さによっては、完全分離型二世帯住宅が建築できない場合があります。土地の建ぺい率や容積率を確認して、計画を進めることが重要です。
まとめ
完全分離型の二世帯住宅を建築する際の費用は、2500万から3000万円が一つの目安です。
もちろん、エリアによっても異なりますし、内装設備の要望によっても変わってきます。
建物本体の費用だけでなく、外構や設備、設計費用などが予算に含まれるため、
各項目をしっかり把握して計画を立てることが重要です。
また、土地ありの場合は、建築費用を抑えつつ理想の住宅を実現できる可能性が高まります。
親世代と子世帯のライフスタイルに合わせた二世帯住宅を検討する際には、
予算を明確にし、プライバシーと快適性を両立できる設計を選ぶことが成功の鍵です!