二世帯住宅を建てたい!
でもなるべく安く建てたい!
そんな高額な値引きはしてもらえないし、どうやって少しでも安くするんだろう??
と考えながら家づくりをする人も多いのでは。
今回は二世帯住宅を建てる人はどんなところを妥協して建てているのか?
リクルートのアンケートや実際に建てた人の感想を参考にしながらまとめてみました。
二世帯住宅で妥協する部分って?

二世帯住宅を建てると決まって、あまりイメージが湧かないのは、
実際に住んだ時の広さだと思います。
親世帯と子世帯が一つ屋根の下に住むので、家は広いに越したことがないをわかっていても
用意できる土地の広さが限られていたり
土地は十分に広かったとしても、べらぼうに広い家を建ててしまうと
坪単価という計算でハウスメーカーは家の建物を計算して金額を出しくるので
とっても高い金額の家が出来上がってしまいます。
実際に家を建てる場合、
二世帯住宅の場合は
親世帯と子世帯がそれぞれお金を出し合って建てる場合が多く
親世帯が出してくれる現金を頭金にして
子世帯が住宅ローンを組む、
あるいは親世帯側、子世帯側もそれぞれ住む面積をおおよそ計算してその割合でそれぞれが住宅ローンを組む場合もあるでしょう。
二世帯住宅の広さは共有部分の多さによって変わる
二世帯で住むということは単純に考えると、2軒分の生活空間が必要ということになります。
それを1軒分の広さにまとめようとするとそれなりの妥協が必要になります。
そこで必要になってくるのは
親世帯、子世帯のどこを一緒に共有して使う場所を作るか
お金の面、広さの面ともに余裕があれば
お互いが気にせずに使える十分な広さの家が建てられるのですが
現実的にはそうもいかない家づくりも多いはず。
そこで、どこをみんなは妥協して二世帯住宅を建てているのか、調べてみました。
二世帯住宅はどこを共有している人が多い?ランキングにしてみました

実際に、二世帯住宅を建てる人で
家の間取りの関係で親世帯と子世帯が生活空間を一部共有して建てる場合、
どの部分をどんな風に共有して工夫して建てているのか、
リクルート住まいカンパニー調べのランキングを元に比較してみました。
①玄関を一部共有にする
まず共有する部分を考えるとしたら一番先に候補に上がるのが玄関を共有部分にすること。
家の出入りでしか使わないので
という人の意見も納得で、同居家族がもっとも顔を合わせることが少ない場所なので
玄関を1つにして玄関ドア代を他の場所に使おうという人もいるのは確かに多いようです。
玄関を2つにすると、二世帯住宅の世帯、
別々に固定資産税を課せられるというデメリットを考えて出費をおさえるために
玄関を1つにするという考えの人も多くいるようです。
②お風呂を一部共有にする

お風呂も、家にいる間に使う時間の多さとしては玄関と同じくらい少なく
共有してもさほど気にならない人も多い部分がお風呂です。
お風呂に1日1時間以上は必ず入る人とか、
朝から夜までいつでも入れるようにしておかないと気が済まないという
こだわり派にはできない部分だとは思うのですが
1日の終わりにちょっと入るくらいだし
と考えられる人には共有もありなのではないかと思う部分です。
お風呂の建設費用は80〜150万円くらいなので
お風呂を1つしか建設しない場合にはこのくらいの費用を安くすることができます。
ただ、汚れたカーペットなどの大きいものを昼間にじゃぶじゃぶ洗いたい
などを気を遣わずやりたいと考える人は水を使う数少ない場所なので
何十年も住む家で100万円前後の節約がメリットとなるのかどうかは人によって考えが分かれるところですね。
③キッチンを一部共有にする

玄関とお風呂ほど割合は多くないのですが
キッチンも建具としての金額の高さや場所を取ると言う理由で共有する世帯が多い部分ではありますが
キッチンは二世帯住宅特有?と言うべきお互いの気遣う部分が最大に出る場所なので慎重に考えたほうがいいと思います。
キッチンを共有して揉め事が少ないのは
- 料理が好きではなくキッチンに立つ時間が少ない嫁や姑がいる
- お互いの世帯の食生活に全く関与しない
- 嫁側の親世帯と一緒に住む二世帯
など、キッチンに立つ時間がお互いに少なかったり、料理に興味がない家庭だと
キッチンにいてストレスが少ないのでお互いの生活が成り立つのでしょうね。
④リビングを一部共有にする

リビングを一部共有するお家の特徴としては
リビングをお互いの世帯の通り道として間取りを設計して
居住する家族のコミュニケーションを取る場所として活用するという明確なお互いの設計計画がある場合のみおすすめします。
リビングなんてウチは使わないだろう
ゆっくり家で過ごす時間なんてなくて大丈夫だから
という曖昧な理由で土地の広さなどの理由で妥協してしまうと
- 自分の時間が過ごせる場所が寝室のベッドの上しかなくなってしまった
- 観たいテレビがあるのにスマホで観るしかない
- パジャマで自由に家の中を歩けなくて気を遣う
などという家で過ごすのに窮屈な思いを家族の誰かがすることになりますので気をつけたほうがいいですね。
⑤ダイニングを一部共有にする

5位にはダイニングを共有するというランキング結果ですが
実際にはダイニングだけ共有スペースにするというのはなかなか間取り的に難しいのかなと思うので、
キッチンとダイニングを一部共有にしてリビングは別々にする
などの工夫をしながら家づくりをしているお家なのだと思います。
親世帯と子世帯が一同に集まって一緒に食事をするという時間は
実際に住んでみると意外と時間が合わなかったりして別々に食事することがほとんどだと思うので
少しでも間取りの工夫が必要・・・
という家づくりをしている人は考えてみてもいいかもしれませんね。
以下に3000文字の追記分として、H2およびH3構造の情報を追加しました。
二世帯住宅で後悔しないための間取りの工夫とは?

二世帯住宅を計画する際、間取りの設計はとても重要です。
親世帯と子世帯がそれぞれ快適に過ごせるようにするためには、
特に共有部分と個別スペースをどのように設計するかがポイントとなります。
玄関スペースの工夫と分離型のメリット
二世帯住宅の玄関は、生活の利便性やプライバシー確保の観点から重要です。
玄関を共有するか、分離するかの選択が居住者の生活に大きな影響を及ぼします。
親世帯と子世帯で玄関を共有するメリットとデメリット
玄関を共有することには費用を抑えるメリットがありますが、
プライバシーの確保が難しい場合もあります。
家の出入り時に顔を合わせる機会が多いため、
気軽なコミュニケーションの場となる反面、お互いの生活リズムが異なる場合には不便を感じることも。
完全分離型の玄関設計のメリット
完全分離型の玄関を採用すると、親世帯と子世帯が独立して生活を送れるため、
双方のプライバシーが確保されます。
特に親世帯と子世帯で来客の頻度が異なる場合や、
親世帯が早寝早起きの習慣がある場合にはおすすめです。
半分離型の玄関でプライバシーとコストを両立
玄関の配置を工夫することで、半分離型の設計も可能です。
例えば、一つのドアを入り口として共有し、
中で左右に分かれて親世帯・子世帯に入る形にすることで、
コストを抑えつつある程度のプライバシーを保つことができます。
キッチンスペースの設計と共有の工夫
キッチンは家族の生活リズムに密接に関わるため、二世帯住宅においては特に配慮が必要です。
共有する場合と分離する場合で、日々の使い勝手に大きな差が出る部分です。
親世帯と子世帯の生活リズムに応じたキッチン設計
親世帯が早起き、子世帯が夜型といったように生活リズムが異なる場合、
キッチンを共有すると不便を感じることがあります。
生活リズムに応じて朝と夜で使用時間帯を調整するなど、
細かいルールを設けることで、共有キッチンのメリットを活かせます。
二つのキッチンを設けた場合の費用と効果
キッチンを完全に二つ設けるとコストは増加しますが、
プライバシーが確保され、双方が気兼ねなく料理を楽しめるため、
特に調理頻度の高い家庭にはおすすめです。
お互いの食文化が異なる場合や、食事の準備にこだわりがある家庭には最適です。
ダイニングとキッチンを一体化してスペースを有効活用
キッチンとダイニングを一体化させることで、スペースを効率的に使えます。
家族の集まるスペースを一か所に集約することで、
掃除や片付けの手間を省けるうえ、二世帯間のコミュニケーションも自然に増やせます。
二世帯住宅でコストを抑える工夫と妥協ポイント

注文住宅を建てる際、二世帯住宅はどうしても費用がかかりがちです。
しかし、家の仕様や設備を工夫することで、予算内で満足度の高い家を実現することが可能です。
ここでは、コストを抑えながら二世帯住宅を建てるための妥協ポイントを紹介します。
バスルームやトイレの数を減らすことでのコスト削減
バスルームやトイレを一か所にすることで、設備費用を大幅に節約できます。
使う時間帯を分けることで、特に大きな支障なく生活することも可能です。
トイレを1か所にすることで生じるメリットとデメリット
トイレを一か所にすることで、トイレ本体や配管工事などの費用を削減できますが、
使用頻度が高いと混雑の問題が発生することも。
朝や夜など使用が集中する時間帯のルールを決めておくことが重要です。
バスルームを共有することでの利便性と注意点
バスルームを共有することは、家族で時間を調整しながら使うことで実現可能です。
例えば、親世帯が夕方、子世帯が夜というようにスケジュールを組み、
無理なく生活できるように配慮しましょう。
洗面所のスペースを分ける工夫でプライバシー確保
トイレやバスルームは共有する場合でも、
洗面所は世帯ごとに分けることで、生活リズムの違いによるストレスを軽減できます。
ちょっとしたスペースを設けるだけで、プライバシーを守りながら使用できます。
二世帯住宅の階数を減らすことで工事費を抑える
一般的に、二世帯住宅を平屋にすることで工事費を抑えることができます。
階数を減らすことで構造が単純になり、基礎工事や屋根工事のコストが軽減されるため、
特に予算を優先する場合には有効です。
平屋の二世帯住宅のメリットとデメリット
平屋の二世帯住宅は親世帯の負担を軽減するうえ、メンテナンス費用も安価に抑えられます。
ただし、敷地面積が広くないと難しいため、都市部での採用は困難なこともあります。
2階建てでも負担の少ない動線設計
親世帯が1階、子世帯が2階といったように、
階層を分けることでプライバシーを確保しやすくなります。
階数を増やす場合には、階段の位置や広さを工夫し、親世帯が移動しやすいように設計することが重要です。