さぁ二世帯住宅を建てて新しい家で親・義理の親と同居をしよう
となったところで、どう建てるか頭の中で具体的にイメージできますか?
- 上下で建物を分ける?
- 左右で建物を分ける?
- どっちが1階に住む?
- 完全分離型の間取りにする?
- オープンに行き来できる共有型にする?
- 同居とは言ってもプライベートは分けられるように玄関だけ共有型にする?
二世帯住宅を建てるといっても、
親世帯・子世帯の住居スペースをどういう風に区切るかで
一緒に住む人同士の距離が全然変わってきます。
二世帯住宅を建てると決めて、最初に決めるのが間取りだと思います。
家の広さと間取りを決めないと、
建物本体代の見積もりが出せずいくらかかるか金額が分からないので
住宅メーカーの営業マンと会って最初に話すことの一つは住まいに関する要望です。
完全分離型の二世帯住宅とは?
![](https://nisetai-house.main.jp/wp-content/uploads/2017/10/b0ecdfda877f03fc871a3d80cb5947ba-3-1024x1024.png)
完全分離型の二世帯住宅というのは
- お風呂
- 洗面所
- キッチン
- トイレ
- 玄関
など主要設備は2世帯分設置して
家の中のドアで親世帯・子世帯のそれぞれのエリアへ行き来するような二世帯住宅のことをいいます。
我が家の場合は、玄関だけ共有スペースで
水周りなどはすべて2世帯分設置しているので
完全分離とは厳密には言わないけれど、ほとんどの時間をお互いが独立した生活をしています。
玄関を2つにするといっても、
- 外階段を設置して1階と2階にそれぞれ玄関をつけるのか?
- 玄関を隣同士に設置するか?
- 手前と奥というふうな別々の場所に玄関をつけるのか?
土地の形や立地条件で玄関の位置1つ変えると間取りが大きく変わってくるし
玄関が2つあることで場合によっては税金が安くなる場合もあったりとメリットなんかもあったりします。
親世帯・子世帯の生活リズムって違う場合が多いので
いくら気の合う間柄でも、共有スペースが多ければ多いほどどうしても気を遣う場面は多くなるのが現実です。
そう考えたら、最初から全部2つずつ設備を付けて完全分離にしよう!
という結論になると、今度は予算との相談になってくるのです。
2軒分の家の設備を付けるとなると、単純に2倍とまではいかないけれど、それなりの費用がかかることになります。
水周り一式だけでも、グレードによって価格は違ってきますが
200~300万円は最低でも普通の注文住宅の値段より高くかかる
ということを頭に入れておかなければいけません。
でも、もしも少しでも二世帯住宅で親世帯と暮らすことに不安を持っているとしたら
妥協せずに完全分離のお家を建てることをオススメします!
私は義理の親に
お風呂くらい共有にすればユニットバス代が半分で済むんだから共同にしましょうよ。
と言われたのですが、断固拒否をしてそれぞれにつけてもらいました。
住み始めてから、
やっぱり気を遣わなくていいから別々でよかったかもね
と義理の親から言われて
自分の気持ちを押し殺さずに意見を言って取り入れてもらえてよかったなと思って住んでいます。
こういった些細で言いづらいやりとりは、契約をしたハウスメーカーの営業さんを間に挟むというのもアリだと思います!!
間接的に言ってもらえるだけでかなり話がスムーズになったりするので
そういった話が気楽にできる営業マンに出会うことも、家作りを円滑に進めるコツだったりします。
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共有型・一部共有型の二世帯住宅とは?
![](https://nisetai-house.main.jp/wp-content/uploads/2017/10/sumitomoringyoex1.jpg)
共有型と言われる二世帯住宅は
家の行き来がしやすい場所にキッチンやお風呂、トイレなどの親世帯も子世帯も同居する全ての人が使う共有スペースを設けて、
プライベートな空間は居室だけにしたりするパターンの二世帯住宅です。
土地が狭くて十分なスペースを確保できない場合の家作りの人や、
一緒に住む両親ととっても仲が良い場合などにはこのタイプを選ぶ人が多いのではないでしょうか。
共有型の二世帯住宅を建てれば、確かに建築費用は安く抑えられるメリットはありますが
キッチンの共有やお風呂、トイレの共有がどこまで許容範囲なのか?
住む人の感覚が一致していないと後々後悔する原因になるのかもしれませんね。
共有型にするにしても完全分離にするにしても、
1つ屋根の下での同居で避けて通れないのは音の問題です。
音の問題を最小限に抑えるには左右分離型の住宅が一番効果的ですが、
親世帯も階段移動がある家には住みたくない
など住み心地を考えると、1階に親世帯で2階に子世帯という選択肢になったりと
間取りだけでもこんなに悩ましいのです。。。
どう二世帯住宅を建てるのかも重要なのですが、
実際の建設予定地の土地の形によっても、建てられる家の大きさは形が変わってきます。
迷ったら色々な場所で相談をして理想の家を見つけられるといいですね。
完全分離の二世帯の間取り例
1つの家を2軒分のように分けて、
家の中にドアなどでお互いのエリアを行き来するような造り方をする完全分離の二世帯住宅。
完全分離といっても、
- 上下で分けるか?(1階は親世帯・2階は子世帯など)
- 左右で分けるか?(真ん中で区切り、左は親世帯・右は子世帯で両世帯とも2階建て。など)
など建て方は色々あるので
自分たちの好みや住宅メーカーの設計士さんとの打ち合わせの中の提案によって
決めていくことになります。
左右で分ける二世帯住宅の一例
![](https://nisetai-house.main.jp/wp-content/uploads/2017/10/IMG_8295-300x285.gif)
![](https://nisetai-house.main.jp/wp-content/uploads/2017/10/IMG_8296-300x278.gif)
とってもシンプルな左右に分かれた二世帯住宅の一例。
こちらはそれぞれの世帯のリビングルームに行き来出来るアクセスポイントを作ってある例だけれど
お互いのリビングにはあまり立ち入らないような工夫がされているのが最近のトレンドのよう。
共働きで日々バタバタしていて
あまり片付いていないリビングダイニングを見られたくない・・・・・
という子世帯夫婦が多いようです。
上下で分ける二世帯住宅の一例
(出典:asahi-kasei.co.jp)
玄関を横に並べて2ヶ所設置して、階段横の壁になる部分に扉をつけて
親世帯・子世帯が行き来できるようにした二世帯住宅の間取り例。
こういうタイプの二世帯住宅を建てれば
お互いの居住空間はプライベートが保たれるので
独立した生活が送れますね。
扉をあけたらいきなり子世帯エリア
というのに抵抗がある人にはオススメな間取り例です
親世帯はどうしても年を重ねているので、階段の上り下りがキツくなってきたり
介護が必要になったときには平屋のような平面での生活がいい・・・
っと思うのが一般的なので、上下分離型の二世帯住宅はとてもオススメです。
二世帯住宅でよくある間取りプラン|それぞれの特徴と選び方
![](https://nisetai-house.main.jp/wp-content/uploads/2017/10/42c4119e82b97f3a53929e9082ef4ae0-2-1024x1024.png)
二世帯住宅を建てる際、間取りをどうするかは大きなポイントです。
家族の距離感や生活スタイル、予算などに応じてさまざまなプランが考えられます。
それぞれの間取りの特徴を押さえて、家族に合った設計を選びましょう。
1. 上下分離型|1階と2階で世帯を分ける
上下分離型は1階に親世帯、2階に子世帯といった具合に、上下で生活空間を完全に分けるスタイルです。
プライバシーの確保がしやすい
上下で分かれるため、音が伝わりやすい部分もありますが、
廊下や扉で区切ることが多く、プライバシーを守りやすいです。
特に玄関も別にする場合は、日常的な出入りで顔を合わせる頻度も少なく、程よい距離感を保てます。
互いの生活リズムに影響されにくい
親世帯が1階、子世帯が2階という形にすれば、生活リズムの違いによる音の問題も軽減されます。
朝早く起きる親世帯や夜遅くまで活動する子世帯など、
それぞれのライフスタイルに配慮しやすいのも上下分離型のメリットです。
費用面でバランスが取りやすい
上下に分かれることで、エリアごとに水回りや設備を配置しやすくなり、費用面での工夫も可能です。
例えば、玄関やリビングを共有にして、
トイレやキッチンなどプライバシーに関わる場所のみ独立させると、必要な設備を効率的に設けられます。
2. 左右分離型|横に並んで世帯を分ける
左右分離型は、家全体を左右に分けて、それぞれに玄関やリビングなどの生活スペースを配置する方法です。
親世帯と子世帯が同じフロアで暮らすため、上下の移動が難しい親世帯に向いています。
生活動線がコンパクトに収まる
左右で分かれることで、親世帯も階段の上り下りが不要になるため、生活動線がコンパクトに収まります。
特に、将来的に介護が必要になる場合でも、親世帯が住みやすい設計にできる点が魅力です。
共有スペースを持ちやすい
共有部分を設ける場合も、左右で分けると簡単に設置できます。
例えば、中央にリビングを配置して、両側に親世帯と子世帯の居住スペースを配置することで、
家族全員が一緒に過ごす時間を作りやすくなります。
一緒に住んでいる安心感がある
左右分離型は同じフロアにいるため、何かあったときにお互いがすぐ駆けつけられる距離感があります。
親世帯の安全確認をしやすく、家族の一体感が感じられるのも特徴です。
間取り選びで押さえるべきポイント|将来の生活を見据えた設計
![](https://nisetai-house.main.jp/wp-content/uploads/2021/10/f4205a7fc8c643dc3b86b8c5b1e653d7-1024x1024.png)
間取りを選ぶ際は、今だけでなく将来の生活も見据えたプランニングが大切です。
家族構成の変化や親の介護が必要になったときのことを考慮して、柔軟な設計を目指しましょう。
1. 将来的な変更を視野に入れた間取り
親世帯や子世帯がどちらかのエリアを変更したい場合、
間取りに余裕を持たせておくと、柔軟に対応が可能です。
増改築ができる設計
将来的に子世帯がさらに家族が増える場合や、
親世帯が介護が必要になった場合、増築や改修がしやすい設計にすることで長く住める家になります。
最初から拡張しやすい構造にしておくと安心です。
必要に応じて設備を増やせる余地を確保
設備も最初からすべて設けるのではなく、将来的に追加できるスペースを確保しておくと、予算にも余裕が出ます。
例えば、当初はキッチンを1つだけにしておき、後から2つ目のキッチンを追加することも検討できます。
二世帯間の行き来を確保する
完全分離型にする場合でも、万が一の際に親世帯と子世帯が行き来できるよう、
緊急用の扉や連絡通路を設けておくと安心です。
普段は使用しないためプライバシーも守られますし、急な用事や災害時にも役立ちます。
2. 音の対策とプライバシーの確保
二世帯住宅では、親世帯と子世帯の生活音が気になることが多いです。
音のトラブルを防ぐためにも、しっかりとした防音対策が重要です。
床材や壁材で音を吸収
防音性の高い床材や壁材を採用することで、上下や左右からの生活音を軽減できます。
特に上下分離型の場合、2階の音が1階に響かないよう防音材を使用することで快適さが向上します。
家電や水回りの配置を工夫する
家電や水回りの設備を配置する際も、隣接する部屋に配慮することで音の伝わりを軽減できます。
例えば、子世帯のリビングと親世帯の寝室が隣接しないように設計すると、
お互いのプライバシーを守れます。
玄関を別にすることで生活の独立性を向上
玄関を別に設けると、お互いの出入りが直接見えないため、生活の独立性が向上します。
生活時間帯が異なる場合は、玄関を分けることで騒音の問題も解消しやすくなります。
3. 費用対効果を考慮した設備選び
二世帯住宅では、親世帯と子世帯それぞれに設備を整えるとコストが増加します。
必要な設備と費用対効果をよく考え、バランスの取れた選択をすることが大切です。
共有できる設備と独立が必要な設備を区別
生活に必要な設備のうち、共有することで無理がないものと、独立させるべきものを区別しましょう。
例えば、玄関やリビングの共有は問題がなければ、
キッチンやお風呂などプライバシーが関わる設備は独立させるとよいです。
省エネ設備を導入してランニングコストを抑える
省エネ効果の高いエアコンや照明、断熱性の高い窓や外壁を選ぶと、ランニングコストが抑えられます。
二世帯住宅では、各世帯ごとに光熱費がかかるため、効率的な設備を導入することで毎月の出費も節約できます。
設備や素材のメンテナンス性を重視
設備や素材を選ぶ際には、メンテナンスのしやすさも重要です。
将来的な修繕が必要になったときに対応しやすい設備や素材を選ぶことで、
長期的なコスト削減につながります。